銀河英雄伝説 Die Neue These
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2022/12/15
宮野真守&多田俊介監督ご登壇 「策謀」第三章舞台挨拶付き上映会レポート

『銀河英雄伝説Die Neue These 策謀』第三章の上映開始から2週間が経った12月11日(日)。新宿ピカデリーで、ラインハルト・フォン・ローエングラム役の宮野真守さんと、多田俊介監督による舞台挨拶が2回、開催されました。ここでは、本編の上映後に実施され、ネタバレトークも満載で盛り上がった1回目の舞台挨拶の模様をレポートします。

↓以下、本編のネタバレを含みます。
















大きな拍手に迎えられて多田監督と宮野さんが登場。ファンへの挨拶を終えた後のトークパートは、MCの質問に答えていく形で行われました。最初の質問は、フォースシーズン『策謀』の最後を飾る第三章を観ての感想。『銀河英雄伝説Die Neue These』は、2018年に放送されたファーストシーズン『邂逅』からの4年間で、48話まで制作されてきたことになります。

宮野「この第3章は、『銀英伝』の世界の中で歴史の変わる瞬間に沸き立つ人々の熱量をすごく感じるお話。この4年でその地盤をみんなが作ってきて、ついに歴史が変わる。その瞬間にすごくワクワクする思いはありました。この作品は本当にリアリティがあって、現実の問題も密接に絡んでくる内容に考えさせられることも多いんです。でも、そういうことを抜きにしても、エンターテインメントの映像作品として非常にワクワクするものを、この4年間で作りあげてこられたんだなと感慨深いものがありました」

多田「この第三章に関しては、きっちりとラインハルトで締める形にしたいなと思って、絵作りも行いました。最後の(兵士達に)「ジークカイザー」と呼ばれるところや、その後の歩いているシーンがそうです。あそこは、フェザーンの航路局にある(コンピュータールームの)立体航路図の中を歩いているのですが、歩かせるために部屋をやたらと巨大に設定しました(笑)。そういった形で、ラインハルトが一つ階段を上った場面として第三章を作り終えられたのは、僕も非常に満足しています」


場面写真:48話 立体航路図の中を歩くラインハルト

ラインハルトに向けて、兵士たちが「ジーク・カイザー」と叫ぶシーンは、『銀英伝』の長い物語の中でも代表的な名シーンの一つ。「第三章の中の印象的なシーンやエピソードは?」という質問の中でも話題に挙がりました。

多田「ラインハルトが『ジーク・カイザー』と叫んでいる兵士達に対して、まんざらでもない感じで手を上げるんですよ。もうその気なんだなって感じで」

宮野「あそこの表情も良いんですよね。もう前向きな気持ちではあるんですよ。あのときにラインハルトは、『気の早いことだ』って言うじゃないですか。でも僕は、現場で早速、(事務所の後輩でナイトハルト・ミュラー役の)上村(祐翔)君に『これからはカイザーって呼べよ』って言っていました(笑)」

多田「あはは(笑)。本当は、あのシーンでは僕も「ジーク・カイザー」って言ってる(兵士の)声の中に混ぜてもらう予定だったんです。でも、例の流行病(新型コロナウイルス感染症)のせいで、録音ブースに大勢は入れず。泣く泣く諦めて心の中で言っていました(笑)」

 

 

 


場面写真:48話 ジーク・カイザー!ラインハルト!

その後も、音響監督の三間雅文さんから「ラインハルトとヒルダが仲良くなり過ぎ」というディレクションがあったことや、多田監督は、ラインハルトは最初から完成した人物として描くのではなく、「青二才」な感じから成長していくところを描きたいと考えていた事など、さまざまな話題でトークは盛り上がります。そして、最後の質問は、「今後の『銀河英雄伝説Die Neue These』に期待することは?」でした。

宮野「改めてアフレコって面白いなと思う機会がたくさんあって。例えば、(第46話で)『作戦名は神々の黄昏(ラグナロック)』と発表するシーンはすごく印象に残っているんです。自分では強い思いを持っていても、それだけではだめで。リテイクを重ねました。実際に(セリフとして)出た音にどれだけ説得力があるかが大切なんだと改めて感じる体験で非常に面白かったです。この第三章で(ラインハルトの)青二才期も終わったので、ここから先のカイザーとしての彼の姿も観ていきたいなと、すごく思いました」

 

 

 

 

 

 

 

多田「僕としては、この後の『カイザー』ラインハルトもしっかりと描いていきたいです。スタッフにも『ラインハルトをラインハルトたらしめるために、ここまでもちゃんと順序を作ってやっていて。この先も、ここはこうで、衣装はこうで』みたいな話をしているんです。いわゆるテンプレートのヒーローじゃない形で進んで行くつもりなので、そこをぜひ宮野さんに演じていただきたい。それを願っています」

 

 

最後の挨拶でも、多田監督と宮野さんは、『銀河英雄伝説Die Neue These』に対する熱い思いと、今後も応援して欲しいという願いを語り、客席のファンからは大きな拍手が返ってきます。その拍手に送られて、宮野さんと多田監督は退場。『銀河英雄伝説Die Neue These 策謀』第三章の舞台挨拶は終了しました。


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