『銀河英雄伝説Die Neue These 策謀』第二章の上映公開開始から2週間が経った11月13日(日)に、新宿ピカデリーで、ヤン・ウェンリー役の鈴村健一さんと、ヨブ・トリューニヒト役の安斉一博さんによる舞台挨拶が2回開催されました。
ここでは、本編上映後に実施された1回目の舞台挨拶の模様をレポートします。
↓以下、本編のネタバレを含みます。
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大きな拍手の中、鈴村さんと安斉さんが登場。MCからの紹介を受けて挨拶をした後、『策謀』第二章のネタバレも有りのトークパートが始まりました。
第二章の感想について質問された鈴村さんは、「いろんなことが動き出す布石をひたすら観ている感じで、どうなっていくのかすごく気になる。ここだけ観てこの先を『もう観ない』って人はいないのでは?」と、ますます続きが気になる物語であることを強調。『銀河英雄伝説Die Neue These』のイベントへの出演は初めてで、登壇前は非常に緊張していたという安斉さんは、「各陣営ごとに会議や密談をしているシーンが多くて、それぞれが今後について画策している。まさに『策謀』というタイトルがぴったりくるのが、この第二章だと思います」と、第二章ならではの魅力を語りました。
各陣営ごとのさまざまな思惑とともに、第二章の大きな見どころになっているのが、ユリアンの旅立ち。第一子が誕生し父親となった鈴村さんは、「息子」同然の存在であるユリアンを見送るヤンの姿に、自身を重ね合わせることもあったそうです。
鈴村「うちの子はまだ旅立たないとは思うんですけど(笑)。(父親は)いざって時には、意外と何も言えないんだなって。(ユリアンを見送る)ヤンが最後に言ったのって『風邪をひくなよ』ですからね。あれだけ饒舌な男がそれしか言えないのって、分かる気がします。僕もお喋りですが、そのときにはきっと何も言えないんだろうなと思ったりしました。でも、あの『風邪をひくなよ』の中には、たくさんの思いがこもってるんです」
一方、巧みな演説などで聴衆を味方につけて、自由惑星同盟の国家元首となったトリューニヒトを演じる安斉さん。作中でも何度も描かれてきた演説シーンのこだわりについて尋ねられると、ファーストシーズン(『邂逅』)のアフレコで三間雅文音響監督から受けたディレクションについて語ってくれました。
安斉「テストでやったときに『それじゃあ軍人だよ』と言われたんです。もしかしたら、上から目線で、縦社会の軍隊での命令のように感じられたのかもしれません。それからは、観ている方々と同じ目線で、トリューニヒトらしく『私は国民の皆さまのことを考えていますよ』という風に見えるよう心がけて演説しています」
さらに第二章の演説シーンに関する話題では、鈴村さんも交えて盛り上がりました。
鈴村「『トリューニヒトが演説します』って聞いたら、ヤンは『嫌だ、観たくねー』って(笑)」
安斉「(ヤンは)スクリーンに顔が映った瞬間、嫌な顔をしてましたね。そんなに嫌がらなくても(笑)」
鈴村「ヤンは『どうせろくな話をしないだろう』って思ってますから」
安斉「でも、トリューニヒトにしたら、自分のために一生懸命やってることですから。これからも、ヤンに嫌がられても演説していこうかなと思います(笑)」
場面写真:スクリーンに映ったトリューニヒトを見て嫌な顔をするヤン
鈴村さんいわく、ヤンにとっては「一番敵対している相手。ラインハルトみたいにリスペクトもしてない」という異色の組み合わせとなった舞台挨拶のトークパートは大盛り上がりのまま終了。メディア向けのフォトセッションでは、二人で握手をする場面もありました。第24話でトリューニヒトとの握手を強要させられたヤンは、嫌悪感を露わにし、すぐに手を洗っていましたが、鈴村さんと安斉さんは、もちろん終始、笑顔です。
続いて、11月25日(金)から上映がスタートする『銀河英雄伝説Die Neue These 策謀』第三章の舞台挨拶に関する情報などの告知を紹介。最後に、鈴村さんと安斉さんから来場者への感謝を伝える言葉が語られて、『銀河英雄伝説Die Neue These 策謀』第二章の舞台挨拶は終了しました。