銀河英雄伝説 Die Neue These
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2022/03/11
「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突」第一章 初日舞台挨拶レポート

 

3月4日(金)に東京の新宿ピカデリーにて、『銀河英雄伝説 Die Neue These 激突』第一章の初日舞台挨拶を開催しました。
多田俊介監督と磯部真彩アニメーションプロデューサーが登壇した舞台挨拶のレポートをご紹介します。

 

MCに呼び込まれ、多田俊介監督、アニメーションプロデューサー磯部真彩さんが登壇、多田監督は「本日初日を迎えまして、SNSで本作の感想や喜びの声を拝見して嬉しく思います。」、磯部さんは「前作の『邂逅』『星乱』とは違う状況下の中で制作し、皆様に観ていただけて喜びを噛み締めております。」と初日を迎えられた喜びを話しました。本編上映後の舞台挨拶ということで、多田監督、磯部さんがそれぞれ思う『銀河英雄伝説Die Neue These 激突』第一章のこだわったシーンや注目ポイントを語っていきます。

 

————————————————————————- 以下、本作のネタバレを含みます ————————————————————————-
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初めに、多田監督がピックアップしたのは冒頭のラオとアッテンボローの会話のシーン。本シーンの絵コンテ、演出も務めた多田監督は「普通だと立っているだけになりがちですが、アッテンボローもラオも老成した人物ではなく、若い軍人に見えるよう、躍動感を出すためにあえて動く演出をしました。動いているセルに合わせてカメラが追いかける“つけパン”という技法を用いたのですが、これを映画館で観ると追うスピードと映るスピードが合わなくなることがあるんです。そこを違和感なく、きれいに見えるように調整するのが結構大変でした。」と自身が演出しているからこそ語れるエピソードを話します。

 

 

磯部さんが挙げたのは、メックリンガーがピアノを演奏しているシーン。磯部さんは「(ピアノを弾いている)手元は映っていないですが、担当している演出さんより、どのタイミングで左手と右手が動いているかなど、ピアノの音と合わせてリアルにしたいということで、急遽、音楽を担当されている橋本しんさんに参考資料をお願いしたところ、橋本さん自身がピアノを弾いている映像をお送りいただいて。本編では惜しくも手元は映っていませんが、ご本人が弾いている映像を参考にしましたので、動きはリアルになっていると思い、このシーンを上げさせていただきました。」と細部へのこだわりを語り、それに対して多田監督も「お客さまの目にもこういったシーンは注目されやすいんですよね。『邂逅』でのジェシカのヴァイオリンのシーンも、実際の映像を参考に作画しています。」と前作の裏話を交えながら見どころとして話しました。

 

 

続いて多田監督が挙げたのは、ロイエンタールがミッターマイヤーを助けるために、ラインハルトのもとへ訪問するシーン。多田監督は「ロイエンタールとラインハルトがお互いにどういった心算なのかわかっていない状況下で、ロイエンタールがゴールデンバウム王朝は滅んでいいと言い切る場面なのですが、音響監督がクライマックスに向かって緊張感を出すような音をつけて下さって。ラインハルトが皆まで言うなと言わんばかりにスッと手を挙げるまでの一連の音楽演出がすごく気に入っていています。」と語りました。

 

そしてオーベルシュタインの犬のシーン。このシーンを挙げた多田監督は「本作のスタッフがやりたいことをやりましたのでチョイスしました(笑)。」とユーモアを交えつつも「銀河英雄伝説は、我々が生きている世界と地続きの未来なんですよね。この『銀河英雄伝説Die Neue These』の企画がスタートした時に生態系について真面目に話し合ったんです。他の星系だと動物の生態系が違って地球と同じ動物はいないだろうとか、ダルメシアンはいないんじゃないかとか。かなり大真面目な議論をしてつくりました。」と話し、「門閥貴族が倒れ、ラインハルトが主導していく新しい銀河帝国の様子を見せる際、ただの点描で描くのではなく、犬の視点で移動する方がドラマになるんじゃないかと思い、このような演出になりました。」と改めて観たいと思ってしまう裏話を繰り広げました。

 

最後に磯部さんは「エンターテイメントは観ていただいてこそだと思います。これから4月に第二章、5月に第三章が続いてまいりますので、ぜひ劇場でご覧ください。」多田監督は「4月5月と上映される激突の続編もかなり見どころ満載でスタッフは作っておりますので、ぜひお楽しみに待っていてください。」とファンの皆さんに向け、今後の続編へのコメントを寄せて、本イベントは終了しました。

 

[イベント概要]
『銀河英雄伝説Die Neue These 激突』第一章 上映初日舞台挨拶
日時:3月4日(金) 20:20-20:45 ※本編上映後
場所:新宿ピカデリー
登壇者:多田俊介監督、アニメーションプロデューサー磯部真彩


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